SEO対策の営業電話が来たのですが…

SEO対策の営業電話が来たのですが…

2016年6月23日(木)

最近、いくつか自社サービスの開発案件があったり、私が対応しなければならない重い案件がたまっていたりで、ブログの更新が疎かになってしまいすみません。
最近、他社でSEO対策を依頼したものの効果がなくて困っているという相談が多く、
「まだそんなことをしている会社が多いんだな…。」
と残念に思っていたところ、昨日あったSEO対策の営業電話で改めてSEO業界の現状を実感したので、少々私が思ったことを書いておきます。

昨日会社にいたら電話があり、電話をとった社員から、
「○○株式会社から社長指定でSEO対策の連絡なのですが、どうしますか?」
とのことで、以前から対象の会社について色々な話を聞いていたものの、直接の面識はなかったため少し話を聞いてみようと電話を代わりました。

電話を代わると、少し前にリリースしたサービスサイトについての内容で、SEO対策を提案したいとの内容でした。
しかし、内部対策と外部対策をしてくれるとおっしゃるのですが内容が曖昧でわからず、また、
「事例紹介として御社のサイトを対策したいので、ご協力願えないでしょうか?」
とさもサービスしてくれるような言い方をされるのですが、サービスしてもらえる内容を具体的に聞くと釈然としません。

そこで、うちもSEO対策を行っている会社であることを伝え、その上で、具体的にどのような対策をして下さるのか教えてほしいと伝え、もちろん、良い技術を持っているなら情報交換や業務提携の話などをするために直接お会いしたいとご提案しました。
すると、急に話のトーンが弱気になり、すぐに電話を切ろうとされるようになってしまい、
私   :「内部対策とはどのようなことをしてくださるのでしょうか?」
営業の方:「キーワードを最適化したり、コードをきれいにしたりします。」
私   :「既にキーワードはしっかり選定しているつもりですが、例えばどこを最適化した方が良いとお考えでしょうか?」
営業の方:「ではコードをきれいにします。」
私   :「コードに関しましても十分精査しているのですが、具体的にはどこのコードを変更したらよいとお考えなのでしょうか?」
営業の方:「外部対策も行います。」
私   :「外部対策とおっしゃると外部リンクを張って下さるのでしょうか。それはどのようなリンクをどれぐらいの数、どのようなスケジュールで張って下さるおつもりでしょうか?」
営業の方:「もういいです。」
と、具体的内容を伺っても答えが返ってこず、早く電話を切ろうとするようになってしまったので、何か具体的な案が出てきたら改めてご提案してほしい旨をお伝えし電話を終わりにしました。

ここからは営業の方とお話しした印象になってしまうのですが、電話されてきた営業の方はマニュアル通りにお話しされているだけで、SEO対策のことはわからず、ご提案下さった当社のサービスサイトも見ていないのではないかと思われます。
多くの電話をかける電話営業ではなかなか難しいことなのかもしれませんが、SEO対策は専門的で、相手の方が良いか悪いか判断できない分野なので、提案するのなら、しっかりと効果が出る可能性があることを確認してから連絡すべきだと思います。
それは、私はSEO対策を専門としてるので内容を聞いて判断ができますが、判断ができない方が受け取った場合は、全くSEO対策の必要のない場合や、全く効果が期待できない場合でも、そのことが判断できずご提案を受けてしまう可能性があるためです。
そのようなことが起こると、効果が返せない案件がたくさん発生し、満足して頂けないお客様が増え、結果「SEO対策=効果がない」「SEO対策=いかがわしい」という評価を作っていってしまいます。
SEO対策は非常に有用な技術ですが、世間の評価が低かったり、いかがわしい技術だと思われてしまっていたりする現状はこのようなことから発生して行っているのだなぁ…、と改めて現在のSEO対策業界の状況を実感しました。

あまり他社さんを悪くは言いたくないのですが、電話していらした会社さんはキャンペーンで安くしてくれるような話で高額な費用を1年分一括で請求し、何もしてくれないことで有名な会社のようです。
何度か対象の会社さんについての相談を受け行われている対策を確認した際にもそう思っていましたし、また、改めてネットで検索をかけてみると被害にあったというコメントが多数上がっているので、多分、本当にほとんど対策してくれないのだろうなと。
ご提案頂いた当社のサービスサイトは、SEO対策のデータを取るために作成した面もあるため通常とは異なる方法をとっているところもありますが、私も内容をチェックしているので、これ以上「キーワードの最適化」や「コードをきれいにする」ことはなかなか難しいと思うんだけどな…。