著作権侵害の被害に遭いました
2016年9月14日(水)
少し前の話になってしまいますが、8月末にSEO対策の調査チームから、
「社長の本がネットに全て公開されていますよ。」
との連絡があり、確認をしたら昨年書いた『SEO対策のためのWebライティング実践講座』の全内容が、ある個人アフィリエイターの方のサイトに公開されていることがわかりました。
そのときの状況やその後の対応など、とても貴重な経験ができたので、簡単にこちらに紹介しておこうかと思います。
まず勝手に原稿がアップされているのに気がついたのは8月25日で、確認したところ、海外での起業を元に、時間と場所にとらわれず収入を得られるビジネスモデルを勉強中であるとされる方のサイトに、章立ごとに対応したページが作成され、そこに全ての内容が公開されていることがわかりました。
私の第一印象としては、本を書く大変さを身にしみて実感した身として、
「よく全てのページをHTMLに書き起こして画像まで作ったな…」
ということと、
「そもそもSEO対策の知識を普及させるために損を覚悟で本を書いたのだから、より多くの方が見られる状態にしてくれたのならそれもそれで良いかな…」
というものでした。
そのため、その日は特に何もアクションをせずにいたのですが翌日社員にどう対応したのか問われ、対応していないことを伝えると、
「社長はそれで良くても、出版社の方とかに迷惑かかるんじゃないですか?」
と言われてしまいました。
私としては、争いたくはないし、儲けるために執筆したわけではないので良いのではないかと思ってしまっていましたが、言われてみれば私だけの問題ではないので、少し悩みはしましたが、出版社には報告しておこうと担当の方に連絡をとりました。
出版社の担当の方に連絡すると、著作権侵害の問題は会社にとってはもちろん、業界としても大問題なので厳然たる対応をとるとおっしゃって下さったのですが、そこまで事を荒立てないで欲しいと話し、まずは管理者のTwitterに警告を上げることになりました。
Twitterを上げた翌日の8月30日、件のサイトを確認すると対象のページは全て削除されており、Twitterの警告もタイムラインから消えていました。
特に謝罪があったわけでもなく、多分そのサイトは私の本だけでなく他の本でも同じようなことをしているのではないか…という釈然としないものを残しつつ一件落着したのですが、この件では、Webの世界にはモラルのない人がいることと、侵害される立場になってわかる侵害された側の気持ちなど、色々感じるものがありました。
でも、よく考えれば本1冊分を完全にコピーしてHTML化するのは大変な労力なので、そこまでの労力を払っても回収できるだけの内容であると判断してくれたとも受け取れるので、前著に対する高い評価ととらえ、この一件は良しとしましょう!!