キーワードプランナー仕様変更による制限の解除方法の検証について
2016年10月3日(月)
9月の初めにGoogle AdWordsのキーワードプランナーが月間検索ボリュームの表示形式を変えて、その月間検索ボリュームの表示形式を変えられてしまう基準について、「月の広告費用が100円に満たない場合、そのアカウントは翌月から詳細な検索ボリュームが表示されなくなる」ようだということをアップしましたが、結果が出たので共有です。
さすがに100円ピッタリにしてしまうと少し心配だったので、先月はGoogle AdWordsで221円分の広告を出稿してみたところ、無事、キーワードプランナーで詳細な月間検索ボリュームを確認できるようになりました。
また、持越しとなっていたチェック回数の制限については、1日50回前後データを取得した程度では問題なかったので、基本的には数百円分広告を出稿すれば、以前のようにGoogle AdWordsのキーワードプランナーを利用できると考えられるかと思います。
著作権侵害の被害に遭いました
2016年9月14日(水)
少し前の話になってしまいますが、8月末にSEO対策の調査チームから、
「社長の本がネットに全て公開されていますよ。」
との連絡があり、確認をしたら昨年書いた『SEO対策のためのWebライティング実践講座』の全内容が、ある個人アフィリエイターの方のサイトに公開されていることがわかりました。
そのときの状況やその後の対応など、とても貴重な経験ができたので、簡単にこちらに紹介しておこうかと思います。
まず勝手に原稿がアップされているのに気がついたのは8月25日で、確認したところ、海外での起業を元に、時間と場所にとらわれず収入を得られるビジネスモデルを勉強中であるとされる方のサイトに、章立ごとに対応したページが作成され、そこに全ての内容が公開されていることがわかりました。
私の第一印象としては、本を書く大変さを身にしみて実感した身として、
「よく全てのページをHTMLに書き起こして画像まで作ったな…」
ということと、
「そもそもSEO対策の知識を普及させるために損を覚悟で本を書いたのだから、より多くの方が見られる状態にしてくれたのならそれもそれで良いかな…」
というものでした。
そのため、その日は特に何もアクションをせずにいたのですが翌日社員にどう対応したのか問われ、対応していないことを伝えると、
「社長はそれで良くても、出版社の方とかに迷惑かかるんじゃないですか?」
と言われてしまいました。
私としては、争いたくはないし、儲けるために執筆したわけではないので良いのではないかと思ってしまっていましたが、言われてみれば私だけの問題ではないので、少し悩みはしましたが、出版社には報告しておこうと担当の方に連絡をとりました。
出版社の担当の方に連絡すると、著作権侵害の問題は会社にとってはもちろん、業界としても大問題なので厳然たる対応をとるとおっしゃって下さったのですが、そこまで事を荒立てないで欲しいと話し、まずは管理者のTwitterに警告を上げることになりました。
Twitterを上げた翌日の8月30日、件のサイトを確認すると対象のページは全て削除されており、Twitterの警告もタイムラインから消えていました。
特に謝罪があったわけでもなく、多分そのサイトは私の本だけでなく他の本でも同じようなことをしているのではないか…という釈然としないものを残しつつ一件落着したのですが、この件では、Webの世界にはモラルのない人がいることと、侵害される立場になってわかる侵害された側の気持ちなど、色々感じるものがありました。
でも、よく考えれば本1冊分を完全にコピーしてHTML化するのは大変な労力なので、そこまでの労力を払っても回収できるだけの内容であると判断してくれたとも受け取れるので、前著に対する高い評価ととらえ、この一件は良しとしましょう!!
キーワードプランナー仕様変更による制限の解除方法について
2016年9月5日(月)
前回のブログでも更新が疎かになっていることをお詫びしましたが、またブログの更新が疎かになってしまっておりました…。すみません。
今回は、SEO業界では8月初旬ぐらいから噂になっていたGoogle AdWordsのキーワードプランナーが月間検索ボリュームの表示形式を変えるという話について、個人でSEO対策されている方などではかなり大切なことなので、あまり出回っていない情報を得たのでここで共有しておこうかと思います。
共有するのは月間検索ボリュームの表示形式を変えられてしまう基準で、どのような場合は月間検索ボリュームの表示形式が以前のままで表示され、どのような場合が月間検索ボリュームの表示形式を変えられてしまうのかを、直接Googleに確認した回答になります。
結論からお伝えすると、様々なところで言われている通り、広告で出稿している費用が少ない、もしくは費用がないアカウントでは、月間検索ボリュームの表示形式が1~100、100~1000などと詳細な値ではなく、検索ボリュームの範囲しか表示されなくなるというのはその通りなのですが、Googleに直接確認したところ、
月の広告費用が100円に満たない場合、そのアカウントは翌月から詳細な検索ボリュームが表示されなくなる
ということのようです。
確認したGoogleの方は、一定期間の平均値ではないので、毎月100万円の広告費用を払っていたとしても、1度でも広告費用が100円に満たない月があれば、その翌月はキーワードプランナーで詳細な月間検索ボリュームを確認することはできなくなるとおっしゃっていました。
ネット上では、一定期間ある程度以上広告費用を払っていたアカウントでは、しばらく広告費用を払っていなくても詳細な月間検索ボリュームを確認できているなどの報告が多数見うけられるので、何かしらの優遇措置がある可能性は否めません。
ただ、まだ仕様変更が浸透していないだけの事例が多い可能性もあるので、月間検索ボリュームを確認できなくなると困る方は、最低限100円ほどは広告を出稿しておいた方が良いでしょう。
補足しておくと、Googleの方の説明では、そもそもキーワードプランナーは広告を出稿している方に、広告の効果を高めるために提供しているものなので、これから広告を出稿する予定の方が調査するためのツールではないとのことです。
もちろん、GoogleはSEO対策自体を推奨していないので、今回の表示変更を改悪とする意見も見かけますが、Googleにとっては当然の対応とも考えられます。
また、Googleの方のお話では1日あたりの使用回数制限もあるとのことですが、その制限をかける基準はわからないとのことでした。詳細な値が取れなくなってしまったアカウントで試したところ、3回ほどで以下のようなコメントが表示されるようになってしまったのですが、こんなに回数制限が少ないことはないのではないかと思っているので、この点については複数の条件で再検証しようと思っています。
こちらの情報は検証が終了しておらず、誤っている可能性もありますが、早く情報を提供した方が助かる方も多いのではないかと思い共有させて頂きました。
9/7 追記:24時間を越えて2日経っても上画像のチェック回数制限のアラートは消えないので、これはチェック回数制限以外の理由によるものの可能性があるかもしれません。
新しいSEO対策本の著者献本が届きました
2016年4月21日(木)
4月27日(水)に発売になる『成果を出し続けるための王道SEO対策実践講座』の著者献本が届きました。
『成果を出し続けるための王道SEO対策実践講座』の購入 >> Amazon
前著が近年で最も売れたSEO対策本の1冊になったのを受け執筆した本なので、出版社の技術評論社さんがプチシリーズ的に表紙デザインは前回を踏襲した形で、書店に並べて展示してくれるとのことです。
実際に並ぶときは、写真のような感じになるのでしょうか。次のSEO対策本を書いて欲しいと依頼を頂いたときは、前著の『SEO対策のためのWebライティング実践講座』が緑なので、それと並べるならオレンジが良いなと思っていましたが、実際に並べてみると青も悪くないかなと思っています。何より、私の最も好きな色でもあるので・・・(苦笑)。
内容としては、前回の『SEO対策のためのWebライティング実践講座』がWebサイトの中身となるコンテンツにSEO対策を施す方法だったのに対し、今回の『成果を出し続けるための王道SEO対策実践講座』は、Webサイト自体におけるSEO対策になります。
一般的には新著の扱う分野がSEO対策とされ、サーバ選択からサイト設計、そしてペナルティ対策までサイトの作成・管理にかかる非常に広い分野を網羅するようにしたので、何かしらの形でもWebサイトに関わることがあれば、必ず役立つ本になっているかと思っています。
方針としては、前回の書籍同様、専門知識のない方でも実践できる方法論となるようにしており、その方法論をWebサイトの作成手順に沿った構成と、問題解決に役立つ逆引きリストとともに提供することで、サイト作成時も作成したサイトを改善する際にも役立つようにしました。
また、最近の「SEO対策=Google対策」としている業界の傾向に警鐘を鳴らし、そのリスクを解説すると共に、全検索エンジンに対応できる環境変化に強い柔軟な方法論になるようにしています。
また、本書1冊で、Webサイトの作成・運営におけるすべてのSEO対策ができる本となるように、以下のように非常に広い分野を網羅しております。
- 1章:最新状況をふまえた基礎知識
- 2章:課題から対策を検索する逆引き
- 3章:サーバやテーマ選択、サイト設計など土台となるSEO対策
- 4章:URLやクローラ対策、スマホ対応など早く正しく伝える方法
- 5章:高い効果を発揮するための、正しいマークアップ
- 6章:Google Search Consoleによる効率的なサイト運営・管理
- 7章:サイト存続を脅かす、ペナルティの判定法と対応法
- 8章:便利な無料ツールの紹介
SEO対策とはそもそもどのようなものか、そして、どのように行うのかがわかるようにもなっており、少々専門的な本ではありますが、読み物としても楽しめる1冊かと思いますので、分野の異なる方もぜひお手にとって頂けると幸いです。
『成果を出し続けるための王道SEO対策実践講座』の購入 >> Amazon